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登場人物
- ケンタくん: 小学5年生。クラスの女子(アイちゃん)と仲良くなりたいが、いつも緊張してうまく話せない元気な男の子。
- ガマえもん: 落ち込むケンタの前に現れた、カエル型未来ロボット。頭のがまぐちポケットがチャームポイント。人間関係を分かりやすい例え話で説明する。
プロローグ:ガマえもんとケンタの、恋のともだち理論
(場面:放課後の公園。ケンタがブランコに座って落ち込んでいる)
ケンタ:「はぁ……。今日もアイちゃんと全然しゃべれなかった。消しゴムを貸してあげようとしたのに、緊張して変な顔になっちゃったし。『ケンタくん、なんかヘンだよ?』って言われちゃった。もうダメだぁ……」
ガマえもん:「あれ!どうしたんだいケンタくん。そんなに落ち込んだ顔をして」
ケンタ:「うわ〜ん!ガマえも〜ん……」
ガマえもん:「なるほど!好きな子と楽しくお話ししたいんだね。じゃあ、ケンタくんのために『ともだち理論』を教えるね!これを知ったら、明日から女の子とも自然に話せるようになるから!」
ケンタ:「ほ、本当!?教えて、ガマえもん!」
1. ドーナツボールの法則(まわりのみんなと話すべし)
ガマえもん:「まず一つ目!ケンタくんがアイちゃんの前で緊張して『変な顔』になってしまう理由を教えるよ。それはズバリ、『心に余裕がないから』だ!」
ケンタ:「心に余裕……?好きな子の前なんだから、テンパるに決まってるじゃん!」
ガマえもん:「じゃあ想像してみて。ケンタくんの今日のおやつが、大好きな『ドーナツボール』だとしよう。お皿にはドーナツボールが『たった1個』しかない。もしそれを床に落としたら、どうなる?」
ケンタ:「ええっ!?1個しかないのに!?ショックだよ!泣いちゃうかもしれない」
ガマえもん:「そうだろ。では、もしお皿に『ドーナツボールが10個』あったらどうだい?」
ケンタ:「10個?……あ、それなら1個くらい落としても『まあいっか』ってなるかも。友達に1個あげる余裕もあるな」
ガマえもん:「それと同じだよ!ケンタくんは今、『アイちゃん』というたった1個のドーナツボールしか見ていない状態なんだ。だから『嫌われたらどうしよう!』とガチガチに緊張してしまう。心に余裕を持つためには、アイちゃん以外の子……つまり、クラスの色んな男の子や女の子、だれとでもたくさん話すこと!みんなと仲良く話せるようになれば、『ボクにはたくさん友達がいる!』という余裕が生まれて、アイちゃんの前でも自然に話せるようになるんだよ」
ケンタ:「なるほど……!アイちゃんだけって考えないで、まずはみんなと仲良くすればいいのか。そうすればアイちゃんとも上手く話せるようになるんだね!」
2. 見える優しさ大作戦
ガマえもん:「二つ目!『女の子は優しい男の子が好き』とよく言うけど、ケンタくんは自分が優しいと思うかい?」
ケンタ:「うーん、心の中ではすごく優しくしてるつもりだよ!アイちゃんが日直で黒板を消してる時も、『頑張れ〜』って心の中で応援してるし」
ガマえもん:「そんなエスパーみたいな優しさなんて、誰にも伝わらないよ!」
ケンタ:「ひぃっ!ごめんなさい!」
ガマえもん:「いいかい、ケンタくん。『心の中の優しさ』なんて、外から見えなければ無いのと同じ!人気者になるために必要なのは、『行動で見える優しさ』なんだ!」
ケンタ:「見える優しさ?」
ガマえもん:「そう。例えば『高いところにあるプリントを取ってあげる』『重そうな荷物を持っていたら「手伝うよ」と声をかける』『ドアを開けて、後ろの人のために押さえておいてあげる』。こういう、分かりやすい行動のことだよ!」
ケンタ:「えー、なんかワザとらしいというか、恥ずかしくない?」
ガマえもん:「恥ずかしがっている場合じゃないよ!女の子も男の子も、実際に助けてもらった時に『この人、優しいな』と感じるんだ。心で念じるのはやめて、明日からすぐに行動に移すんだよ!」
3. 跳び箱1段から始めよ(ファンタジーを捨てろ)
ガマえもん:「三つ目!ケンタくんは、アニメの見すぎだよ!」
ケンタ:「えっ!?なんで知ってるの!?」
ガマえもん:「『ある日突然、運命的な出来事が起きて、アイちゃんと急にすごく仲良くなるんだ……!』なんて夢見てないかい?そんな魔法はないよ!コミュニケーションは練習あるのみだ!」
ケンタ:「うっ……図星です」
ガマえもん:「ケンタくんは今、跳び箱を一度も跳んだことがないのに、いきなり『10段(アイちゃんと急に仲良くなる)』を跳ぼうとしているのと同じ!跳べるわけがないよ!」
ケンタ:「じゃあ、どうすればいいの?」
ガマえもん:「まずは『跳び箱1段』から練習するんだ!つまり、自分が全く緊張しない相手……たとえば仲の良い男子や、隣の席の大人しい子、近所のおばちゃんでもいい。誰とでも自分から元気に挨拶をして、雑談をする練習をするんだ!そうやって会話の練習を積み重ねることで、いざアイちゃんと話す時に、スラスラと言葉が出てくるようになるんだよ」
4. コンプレックスは笑い飛ばせ!
ガマえもん:「四つ目!ケンタくん、自分に自信があるかな?」
ケンタ:「う〜ん……ボク、走るのは速くないし、ドジしちゃうし。昨日も給食の牛乳をこぼしちゃったよ。どうせボクなんか……」
ガマえもん:「ストーップ!!その『どうせボクなんか』という言葉、一番カッコ悪いよ!!」
ケンタ:「うぅ……だって本当のことだもん」
ガマえもん:「いいかいケンタくん、クラスの人気者を見てみるんだ。彼らだって、足が遅かったり、おっちょこちょいだったりする。でも、それを隠してメソメソしてるかい?」
ケンタ:「うーん……あ!クラスのタカシくんは、テストで0点取った時『オレのテスト、雪が降ってるぜー!』って笑いにしてた!みんな爆笑してたよ」
ガマえもん:「それだよ!自分の弱点(コンプレックス)を隠してウジウジするより、『明るく笑いに変える』方が、何百倍も強くてカッコよく見えるんだ!もしドジをしてしまったら、『やっちまったー!ボクってほんとドジだよね!アハハ!』と自分から笑い飛ばす。そうすれば、周りも『ケンタって面白いやつだな』と思ってくれるはずだよ」
5. 魔法の言葉「大変だね!」
ガマえもん:「さあ、五つ目!いざ女の子と話すチャンスが来た時、何を話せばいいか分からないケンタくんに、とっておきの魔法の言葉を教えるよ」
ケンタ:「魔法の言葉!?なになに!?」
ガマえもん:「相手が何か言ってきたら、こう返すんだ。『へー!それって、けっこう大変じゃない?』」
ケンタ:「えっ?それだけ?」
ガマえもん:「それだけ!例えば、アイちゃんが『昨日、塾の宿題が多くてさー』と言ってきたとする。普通ならなんて返す?」
ケンタ:「『ふーん、そうなんだ。ボクも宿題あったよ』かな」
ガマえもん:「それじゃあ会話がそこで終わってしまうじゃないか!そこで魔法の言葉を使うんだ。『へー!塾の宿題って、けっこう大変じゃない?』」
ケンタ:「あ……!そしたらアイちゃん、『そうなんだよ!実はね……』って、もっと色々お話ししてくれそうな気がする!」
ガマえもん:「その通り!誰だって、自分の頑張っていることや、ちょっとした不満を『聞いてほしい』と思っているんだ。だから、『大変だね』と共感してあげることで、相手は『この人はボクのことを分かってくれる!』と嬉しくなるんだよ」
6. 絶対にあきらめるな!
ガマえもん:「さてケンタくん。最後に、一番大切なことを伝えるよ。それは『絶対にあきらめない』ということだ」
ケンタ:「あきらめない……」
ガマえもん:「誰かと仲良くなろうと頑張っても、挨拶を返してもらえなかったり、会話が弾まなかったりして、落ち込む日は必ず来る。『やっぱりボクなんてダメなんだ』と落ち込むこともあるだろう」
ケンタ:(少し下を向いて)「うん……」
ガマえもん:「あの発明王トーマス・エジソンは、電球を発明するまでに1万回も失敗したと言われている。『失敗ではない。うまくいかない方法を1万通り発見しただけだ』とね。君はまだ、ほんの2、3回失敗しただけじゃないか!」
ケンタ:「……そっか。エジソンに比べたら、全然へこたれるような回数じゃないね」
ガマえもん:「その通り!失敗してもいい。恥をかいてもいい。大事なのは、そこから逃げずに、また次の日『おはよう!』と元気に笑いかけることなんだ!その勇気と前向きな姿勢こそが、本当の意味で『カッコいい男の子』を作っていくんだよ!」
ケンタ:(顔を上げて)「うん!ボク、もうメソメソしない!アイちゃんだけじゃなくて、クラスのみんなともっと話して、見える優しさを使って、ドジしても笑い飛ばす!そして、みんなのお話を『大変だね』って聞いてあげるんだ!」
ガマえもん:「よく言った!今のケンタくんの目は、さっきまでの自信のない目とは別人のようにキラキラしているよ。ケンタくんならきっと、最高の人気者になれるさ!」
ケンタ:「ありがとう、ガマえもん!ボク、明日学校に行くのが楽しみになってきたよ!」
ガマえもん:「フフフ、その意気込みだよ!……さぁ外も暗くなってきたし家に帰ろう。今日の晩ご飯は何かな!」
おしまい



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