ガマえもんが教える「上手なしゃべりかた」

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登場人物

  • ケンタくん: 小学5年生。友達ともっと仲良くなりたいけど、何を話していいかわからない悩みがある。
  • ガマえもん: お金と成功のヒミツを知り尽くした、喋るガマガエルのキャラクター。

おしゃべりは「才能」じゃなくて「技術」だ!

ケンタ: (はぁ…)

ガマえもん: おや、ケンタくん。学校から帰ってきて早々、カビが生えたパンみたいな顔をして、どうしたんだい?

ケンタ: あ、ガマえもん…。いやさ、今日クラス替えで隣になった子と、全然話せなかったんだ。「おはよう」って言ったあと、シーンってなっちゃって。僕って、やっぱり「話し下手」なのかなぁ。

ガマえもん: 話し下手? バカを言うじゃない! おしゃべりが上手かどうかは、足が速いとか歌が上手いとかいう「生まれつきの才能」じゃないんだ。

ケンタ: え、違うの? 人気者のリョウくんは、生まれつき面白いし。

ガマえもん: 違う違う。あれはね、「やり方、話し方」を知っているか知らないか、ただそれだけなんだ。自転車だって最初は乗れないけど、練習すれば誰でも乗れるようになるだろ? おしゃべりも同じ。「一流の雑談力」という技を身につければ、誰でもクラスの人気者になれるんだ!

ケンタ: 本当に!? 僕でも?

ガマえもん: もちろんだよ。しかもこの技を覚えると、友達が増えるだけじゃなくて、将来大人になった時にお金を稼ぐ力にもなるんだ。どう、知りたい?

ケンタ: 知りたい! 教えてガマえもん!


あいさつには「2つのトッピング」を乗せろ!

ガマえもん: よし、まずは基本の「キ」だ。ケンタくん、今日隣の子になんて声をかけたの?

ケンタ: え? 普通に「おはよう」って…。

ガマえもん: それは「三流」…。ロボットでも言えるよ。

ケンタ: ええーっ! ダメなの?

ガマえもん: ダメじゃないけど、話は続かない。一流のおしゃべりマスターは「あいさつ」に「2つ」言葉を足すんだ。これを「2プラス」の技と言う。

ケンタ: 2つ足す?

ガマえもん: そう。例えば、「おはよう」のあとに、「今日はすっごい早起きだね」とか「その筆箱、新しいやつ?」とか、なんでもいいから2つ文章をくっつけるんだ。

ケンタ: うーん、例えば…「おはよう。今日は雨が降ってるね。でもマサトくんは元気そうだね」…こんな感じ?

ガマえもん: そうそう! そうすると相手は「うん、実は今日新しい長靴で来たんだ」って答えやすくなるよね? あいさつだけで終わらせるのは、ハンバーガーショップに行ってパンだけ食べるようなもんだよ。ちゃんと中身を挟ないとね。

ケンタ: なるほど、トッピングするんだね。

ガマえもん: それとね、もう一つ大事な準備がある。それは「顔」。

ケンタ: 顔?

ガマえもん: 遊園地のミッキーマウスを思い出してみて。ミッキーが「はぁ、疲れたなぁ」って顔で出てくるかい?

ケンタ: 絶対ないよ! いつもニコニコしてる。

ガマえもん: その通り。話しかけるときは、ミッキーみたいに「君と話せて嬉しい!」って顔で、相手の名前を何度も呼ぶこと。これが最強の準備じゃ。

ケンタ: 名前を呼ぶの?

ガマえもん: 人間はね、自分の名前を呼ばれるのが一番嬉しいんだ。「ねえねえ」じゃなくて「〇〇くん、おはよう」「〇〇くんは、どう思う?」って、しつこいくらい呼んでみるんだ。そうすれば、すぐに名前も覚えられるし、相手もケンタくんのことを好きになるから。


「共通点」を探すな、「違い」を探せ!

ケンタ: でもさ、話が始まったとしても、そのあとが続かないんだ…。趣味も全然違うし…。僕はゲームやサッカー好きだけど、あの子は読書やアニメ好きだし。

ガマえもん: 多くの人がそこで間違える。「同じところ(共通点)」を探そうとするから話が止まるんだよ。

ケンタ: え? 同じ趣味の話のほうが盛り上がるんじゃないの?

ガマえもん: もちろん同じなら盛り上がる。でも、違うことの方が多いよね? 一流は、「違うこと」をラッキーだと思うだよ。

ケンタ: 違うのにラッキー?

ガマえもん: そう。「へえ! 君はアニメが好きなんだ! どんなアニメが好きなの?教えて!」って、インタビューするんだ。

ケンタ: インタビューかぁ。

ガマえもん: 「どんなアニメなの?」「面白いの?」「いつテレビでやってるの?」って聞けば、相手は自分の好きなことだから喜んで話すでしょ?

ケンタ: 確かに! 僕もゲームのことならいくらでも話せる。

ガマえもん: そういうことだよ。「僕とは違う! 面白そう!」って興味を持つこと。それが話を広げるコツなんだ。相手が先生で、ケンタくんが生徒になって教えてもらう気持ちでいくといいんだ。


褒めるときは「ビフォー・アフター」だ!

ガマえもん: さて、仲良くなるには「相手を褒める」ことも大事なんだけど、ケンタくんはどうやって褒める?

ケンタ: うーん、「すごいね」とか「かっこいいね」とか?

ガマえもん: 悪くはないが、二流だね。一流は「過去と比べて」褒める。テレビ番組の「ビフォー・アフター」みたいにね。

ケンタ: 過去と比べる?

ガマえもん: 例えば、逆上がりができるようになった友達に「すごいね」だけじゃなくて、「先週はまだ回れなかったのに、今日できてるじゃん! すごい!」って言うんだ。

ケンタ: ああ! 頑張った過程を見てくれてる感じがする!

ガマえもん: そうだろ? 今の姿だけじゃなくて、「前はこうだったのに、今はこうなった」という変化に気づいてあげると、人は猛烈に感動するよね。「最初は下手だった絵が、こんなに上手くなったんだね」とかね。

ケンタ: それなら僕にもできそう。友達のことをよーく見てればいいんだ。


リアクションは「全力」で!

ガマえもん: 次は「聞き方」だよ。ここが一番大事かもしれない。もし友達が「ああ、テストの点数悪かった~」って落ち込んでたらどうするかな?

ケンタ: うーん、「ドンマイ、気にすんなよ」って軽く言うかな。

ガマえもん: 甘い! 一流はね、「全力で励ます」んだ!

ケンタ: 全力で?

ガマえもん: 「大丈夫だよ!! 次は絶対いけるよ!! 僕が保証する!!」くらいの勢いでバーンと言うんだ。ネガティブな気持ちを吹き飛ばすくらいの明るさでね。

ケンタ: おお、松岡◯造さんみたいにかぁ。じゃあ逆に、友達が自慢話をしてきたら? 「新しいゲーム買ってもらったんだ~」とか。

ガマえもん: ここで一番やっちゃいけないのが、「ふーん、僕も持ってるよ」って自分の話を被せることなんだ。これを「会話ドロボウ」と言う。

ケンタ: あ、やっちゃうかも。「僕のほうがもっとレベル高いよ」とか言っちゃいそう…。

ガマえもん: それは嫌われるよ~。自慢話や嬉しそうな話には、全力で「いいね!」ボタンを押すんだ。「すげー! マジで!? めっちゃいいじゃん! 見せて見せて!」ってね。

ケンタ: 全力で褒めてあげるんだね。

ガマえもん: そう。相手が主役のときは、ケンタくんは最高のお客さんになるんだ。


みんなで話すときは「空いている席」に座れ

ケンタ: でもさ、1対1ならできそうだけど、4人とか5人のグループになると、何をしていいかわからなくなるんだよね。

ガマえもん: それは「役割分担」を見ていないからだね。おしゃべりには3つの役があるんだ。

  1. 話す人(ストライカー)
  2. 聞く人(キーパー)
  3. 回す人(司令塔)

ケンタ: サッカーみたいだね。

ガマえもん: グループを見渡して。みんなが喋りたがっていたら、ケンタくんは「うんうん」って聞く人になればいい。みんながシーンとしてたら、ケンタくんが「そういえばさ」って話す人になればいい。

ケンタ: ああ、無理に話さなくてもいいんだね。

ガマえもん: そうなんだよ。「今、どの役が足りてないかな?」って見て、空いている席に座る。これができると、「ケンタくんがいるとなんか話しやすいな」って思われるようになるんだ。


別れ際は「予告編」を残せ

ガマえもん: さあ、そろそろおしゃべりも終わりに近づいてきたけど、最後に「別れ方」だ。

ケンタ: 「バイバイ、また明日」でしょ?

ガマえもん: それだけじゃもったいない! 一流はね、その日の会話の中で「一番面白かった話」をもう一回言ってから帰るんだ。

ケンタ: え? どういうこと?

ガマえもん: 例えば、「今日はありがとう! 特にあの、給食の牛乳をこぼした話、最高に笑ったよ。また明日ね!」って言うんだよ。

ケンタ: あー! 「僕の話、ちゃんと聞いててくれたんだ」ってなるね。

ガマえもん: そういうことだよ。そして最後に、ちょっとだけ謎を残す。「次は、僕が見つけた秘密基地の話をするね」と言って去る。

ケンタ: 気になる〜! アニメの次回予告みたい。

ガマえもん: そうすると相手は、家に帰ってもケンタくんのことを思い出す。「あの話、なんだろう?」ってね。


失敗談こそ最強の武器!

ケンタ: ガマえもん、だいぶわかってきたよ! あいさつプラス2、インタビュー、全力励まし、ビフォーアフター褒め、具体的な感想でバイバイ。

ガマえもん: 飲み込みが早いじゃないか、ケンタくん。じゃあ最後に、一番大切な「心構え」を教えるね。

ケンタ: 心構え?

ガマえもん: ケンタくんは、カッコつけたいか?

ケンタ: うーん、まあ、失敗したところは見せたくないかな。

ガマえもん: そこが落とし穴なんだ! 人はね、「完璧な人」よりも「ちょっとドジな人」のほうが好きなんだよ。

ケンタ: え、そうなの?

ガマえもん: 自慢話ばかりする人と、失敗しちゃった話をしてくれる人、どっちが話しやすい?

ケンタ: 失敗した話のほうが、「僕と同じだ」って安心するかも。

ガマえもん: そうだろ? これを「腹を見せる」と言うんだ。お腹は一番弱い部分。それを見せるということは、「あなたを信頼してますよ」という合図なんだ。

ケンタ: じゃあ、昨日のテストで0点とりそうになった話とかしてもいいの?

ガマえもん: 最高だよ! 自分の失敗談を話すと、相手も「実は私もね…」って話しやすくなる。そうやってお互いの弱いところを見せ合うと、本当の親友になれるだ。


エピローグ:成功のヒミツは「運がよかった」

ガマえもん: さあ、これでケンタくんも「一流の雑談力」マスターだ。明日学校に行くのが楽しみになったかい?

ケンタ: うん! なんか、何をすればいいか分かったから、怖くなくなったよ。「見通し」が立った感じがする!

ガマえもん: おお、難しい言葉を知っているね。そう、やり方がわかれば怖くない! 最後に一つだけ。もしケンタくんがクラスの人気者になって、誰かに「なんでそんなに人気者なの?」って聞かれたら、なんて答える?

ケンタ: えーっと、「僕が頑張って勉強したから」かな?

ガマえもん: ブブーッ! そこはな、「みんなのおかげで、ラッキーだったんだ」って言うんだ。

ケンタ: ラッキーだった?

ガマえもん: 自分の力だ!って言うと自慢に聞こえる。でも「運がよかった」「いい友達に恵まれた」と言えば、周りの人への「ありがとう」が伝わるだろ? 本当の成功者は、みんなそう言うんだ。

ケンタ: なるほど…。「ラッキー」は魔法の…いや、感謝の言葉なんだね!

ガマえもん: その通り! さあ、明日は学校で、とびきりの笑顔で「あいさつプラス2」から始めるんだ!

ケンタ: うん! ありがとうガマえもん! 明日、学校に行くのが楽しみだよ!  

おしまい


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