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プロローグ:「がんばれ」がチクッとする時
放課後の校庭。ケンタくんの友達のシュンくんが、鉄棒の前でうつむいていました。明日は逆上がりのテスト。シュンくんは放課後も居残りで練習していますが、どうしても足が上がりません。
ケンタくんはそれを見て、大きな声で言いました。 「シュンくん、がんばれ! あと少しだよ、がんばれ!」
すると、シュンくんはさらに顔を伏せて、ポツリと言いました。 「……もう、がんばれないよ……」
それを見たケンタくんは、どうしていいか分からず、家に帰ってガマえもんに相談しました。
ケンタ:「ねぇガマえもん。僕、シュンくんを応援したのに、余計に悲しませちゃったみたいなんだけど、どうしてなの?」
ガマえもん:「ケンタくん、それはね、心がパンパンに膨らんだ風船みたいになっているからなんだよ。そこに『がんばれ』っていう強い空気をさらに入れようとすると、パチン!って割れそうになっちゃうんだ」
ケンタ:「そうなの? じゃーお節介ってことなの?」
ガマえもん:「そうなんだよ。本当に心が限界の時、言葉は『毒』にも『薬』にもなるんだ。今日はガマぐちポケットから、相手を傷つけずに、心をふわっと軽くする【魔法の言い換え術】を教えてあげるよ」
1. 心を救う「魔法の言い換え」リスト
ガマえもん:「いいかい、ケンタくん。相手を助けたいと思った時、ついつい言っちゃう言葉を、少しだけ変えてみるんだ」
① 「大丈夫?」よりも「何ができる?」
ガマえもん:「シュンくんに『大丈夫?』って聞くと、彼は無理して『大丈夫だよ』って答えなきゃいけなくなる。だから、『何か僕にできることはある?』って聞いてみるんだ。背中を支えることかもしれないし、ただ横にいることかもしれない。それだけで、一人じゃないって安心できるんだ」
② 「泣かないで」よりも「つらかったね」
ケンタ:「もしシュンくんが泣き出しちゃったら、ボク、困って『泣かないで』って言っちゃいそうだよ」
ガマえもん:「涙は心の汗なんだ。止めるんじゃなくて、『つらかったね』って、その気持ちをそのまま受け止めてあげるのが一番の薬なんだよ」
③ 「無理しないで」よりも「自分のペースでね」
ガマえもん:「『無理しないで』と言われると、『じゃあ練習をやめるしかないの?』って迷うこともある。だから、『自分のペースでいいんだよ』って言ってあげてみて。自分の速さで進んでいいんだって分かると、ホッとするはずだから」
④ 「すごいね」よりも「努力を見てたよ」
ケンタ:「もし明日、シュンくんが逆上がりできたら、思いっきり『すごい!』って褒めてもいい?」
ガマえもん:「もちろん!あわせて『努力がちゃんと実ったね』とか『毎日練習してたの見てたよ』って言うといいよ。結果だけじゃなく、『自分自身』を見ててくれたんだって、シュンくんはもっと嬉しくなるからね!」
2. 一緒に考えることが「最高のプレゼント」
ケンタ:「なんだか、言い方ひとつで全然違うね。僕、シュンくんに『なんとかなるよ!』って適当に言わなくてよかった……」
ガマえもん:「そうだね。一番心に響くのは、立派なアドバイスじゃないんだ。『なんとかなるよ』じゃなくて、『一緒に考えよう』。この一言が、暗い道に灯るライトになるんだよ」
ケンタ:「『一緒に』かぁ……。それなら僕にもできそう!」
ガマえもん:「あとね、シュンくんがもし『もう逆上がりなんて一生やらない!』って投げ出しそうになっても、『やめた方がいいよ』なんて言わないで。そんな時は、『こういう方法(練習のコツ)もあるよ』って、新しい扉をそっと見せてあげるんだ」
エピローグ:言葉は「ぬくもり」を届けるもの
ガマえもん:「ケンタくん、未来の世界でも、お金で買えない一番の宝物は『人の心のつながり』なんだ。正しい言葉を突きつけるよりも、たった一言の『ぬくもり』が人を救う。ボクのガマぐちにお金を貯めるみたいに、優しい言葉をたくさん貯めておこうね!」
ケンタ:「いい話だけど……ガマえもん、その頭のガマぐち、いつも中身は空っぽじゃん! お金持ちのヒミツを知ってるわりには、貯まってるところ見たことないけど(笑)!」
ガマえもん:「ギクッ! それは……これから貯める予定なんだ! ケンタくんこそ、宿題を貯めないで、さっさと終わらせるんだね!」
ケンタ:「うわっ、それを言われると心が限界だよ……(笑)。でも分かった! 明日、シュンくんに『何かボクにできることある?』って聞いてみる。一緒に練習に付き合うよ!」
ガマえもん:「いい心がけだね、ケンタくん。君の言葉が、誰かのお守りになるといいね!」
おしまい
今日から使える!心のガマぐちメモ
- 「大丈夫?」→ 「何かできることある?」
- 「泣かないで」→ 「つらかったね」
- 「無理しないで」→ 「君のペースでね」
- 「なんとかなる」→ 「一緒に考えよう」



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