【タイパよりマイペース】本が開けない!ケンタくんのなやみ

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本が開けない!ケンタくんのなやみ

ケンタ:「うーん、どうしても最初の数ページで読むのやめちゃうな……。せっかく買った本なのに全然進まないよ……」

ガマえもん:「おや、ケンタくん。本とにらめっこしてどうしたんだい?」

ケンタ:「YouTubeのショート動画やTikTokなら何時間でも見ていられるのに、本を開いた瞬間に頭が『めんどくさい!』って叫ぶんだ。僕ってただのなまけ者なのかな?」

ガマえもん:「そんなことないよ。今の日本で、1ヶ月に1冊も本を読まない人は半分以上もいるんだ。ケンタくんだけが特別じゃないんだよ」

ケンタ:「えっ、半分以上も!?」


情報は「回転ずし」のように流れてくる

ガマえもん:「今の情報の集め方は、まるで回転ずしなんだ。昔は自分でメニューを見て注文するように、ニュースや本を自分から探しに行く人が多かったんだ。でも今はスマホを開けばSNSやアプリが勝手に情報を流してくれる。目の前のお皿をパッと取るだけ。この受け身の楽さに慣れちゃうと、自分でページをめくる本がものすごく不便に感じてくるんだよ」

ケンタ:「あ、僕もXの短い文章だけ見て、中身の記事は読まないことが多いや。ニュースを読んだ気になってるだけだったんだね……」

ガマえもん:「そうだよ。フォロワー数が多い人の意見だから正しいと思い込む人も増えている。でも人気があることと、本当のことが書かれているかどうかは別のお話だよ。自分で確かめる力を鍛えないと、声の大きい人の意見に流されやすくなっちゃうんだ」


本屋さんが消えている!?

ケンタ:「でも本を読むのってお金もかかるよね」

ガマえもん:「そうだよ。今、全国の町や村の3割は本屋さんが1軒もない時代なんだ。ここ20年で本屋さんの数は半分に減ってしまったんだよ」

ケンタ:「本屋さんがそんはに無くなったの!?知らなかった……」

ガマえもん:「文庫本1冊を買うだけで、カードゲームのパック代が消えちゃう。だから本をじっくり楽しむことが、じわじわと『ぜいたくな趣味』になってきているんだよ」


読書は「ラテン語」になる?

ケンタ:「このままみんなが本を読まなくなったら、どうなっちゃうの?」

ガマえもん:「読書は『ラテン語』のようになっていくと言われているんだ。昔のヨーロッパでラテン語は一部の学者だけが使う特別な言葉だった。それと同じで、長い文章をじっくり読んで自分の頭で理解する力が、一部の人だけが持つ『特別な能力』になっていくかもしれないんだ」

ケンタ:「特別な能力かぁ。カッコいいけど、ちょっと寂しいな」

ガマえもん:「だからこそチャンスなんだよ。みんながスマホの情報に流されている時代だからこそ、あえて立ち止まって本を開く。それは自分の頭と心を取り戻すための、静かな挑戦なんだ」

ケンタ:「よーし!この本の続き、もう一度ゆっくりめくってみるよ。1ページずつでも、自分で進むのが大事なんだね」

ガマえもん:「そうだよ、ケンタくん。タイパなんか気にしないでゆっくり寄り道を楽しんでいこうね」

おしまい


📚 記事に登場した本

本を読めなくなった人たち

本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

稲田豊史 著 / 中公新書ラクレ / なぜ現代人は本が読めなくなったのか?

¥1,210(税込・送料無料)

2026/06/07 時点 | 各サイト調べ

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