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【本編】世界で一番「もったいない」ことって?
ケンタ:「はぁ……。ガマえもん、もうダメだ。図工の時間、一生懸命作った貯金箱の形が少しゆがんじゃってさ。そしたらクラスの友達に『変なの!』って笑われちゃったんだ。もう二度と、工作なんてしたくないよ……」
ガマえもん:「ケンタくん、そんなに落ち込まないで。実はね、人が一番『喜びを感じる瞬間』がいつか、知っているかな?」
ケンタ:「え? 自分がテストで100点取った時とか、ゲームで勝った時じゃないの?」
ガマえもん:「意外かもしれないけれど、それは『誰かが失敗した時』なんだよ」
ケンタ:「えっ! 人の失敗を喜ぶなんて、そんなの最低だよ!」
ガマえもん:「そうだね。でもね、これはフランスのすごいシェフが言っていた、悲しいけれど本当の話なんだ。彼が最高のフルコースを料理した夜のこと。前菜もメインも完璧だったのに、最後のデザートだけが、ほんの少し甘すぎた。すると次の日の口コミには、『デザートがまずかった!』とだけ書かれたんだ。他の料理がどれだけ素晴らしかったかには、誰も触れなかったんだよ」
ケンタ:「ひどいよ……。一生懸命作ったのに、たった一つのミスだけで全部ダメみたいに言われるなんて」
ガマえもん:「世の中の人はね、成功には鈍感だけど、失敗にはびっくりするくらい敏感なんだ。どれだけ過去にすごいことをしても、たった一回のミスを見つけて、ここぞとばかりに責めてくる。それが逆らうことのできない人間の本性なんだよ」
批判されない「魔法の方法」
ケンタ:「そんなの怖すぎるよ! だったら、どうすれば批判されないで済むの? 僕、もう誰にも何も言われたくないんだ」
ガマえもん:「実は、絶対に誰からも批判されない方法が一つだけあるんだよ」
ケンタ:「本当!? 教えて、ガマえもん!」
ガマえもん:「それはね……『何もしないこと』だよ。何もせず、何も言わず、何者にもならなければ、君の人生に口出しする人は一人もいなくなる。どうかな、これがケンタくんの望む人生かな?」
ケンタ:「……。それは、ちょっとつまんないかも。何もしないなんて、生きてる感じがしないよ」
批判は「頑張ったメダル」
ガマえもん:「その通り! ケンタくん、よく聞いて。僕たちは成功しても、失敗しても、笑われても、結局は最後にはみんな死んでしまう。それなら、殻を破って、たとえ派手に転んでも前に進んだ方がいいと思わないかい?」
ケンタ:「でも、やっぱりこけたら痛いし、笑われるのは恥ずかしいよ……」
ガマえもん:「んー、いいかい? 『批判』っていうのはね、本当は『前に進んだ人にだけ贈られる、特別な声援』なんだよ。 挑戦していない人は、批判すらされない。君が笑われたのは、君が一生懸命に何かを作って、一歩前に踏み出した証拠なんだよ」
ケンタ:「声援……。そっか、僕が頑張ったから、周りが反応したんだね」
ガマえもん:「そうだよ。それにね、失敗した恥ずかしさは一瞬で忘れられるけれど、『やらなかった後悔』は、お化けのように一生ついてくるんだ。 『あの時やっておけばよかった』という重い鎖に縛られるのと、今ちょっと笑われるのと、どっちが怖いかな?」
ケンタ:「……絶対、後悔する方が怖い! ガマえもん、僕、次の図工の時間もまた挑戦してみるよ。今度はもっとすごい形にしてやるんだ!」
ガマえもん:「その意気だよ、ケンタくん! 何度転んで泥だらけになってもいいじゃないか。未来から来たボクが、君の挑戦を誰よりも強く信じているからね。」
おしまい



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