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「信頼貯金」の増やし方
ケンタ:「もう知らない! お母さんなんて大キライだ!」
ガマえもん:「おやおや、すごい怒りようだね。何があったんだい、ケンタくん」
ケンタ:「日曜日に遊園地へ連れてってくれる約束だったのに、『また今度ね』って!ぼくには『宿題の約束を守りなさい』って言うのにさ」
ガマえもん:「なるほどね。実はそれ、『信頼貯金』が減ったんだよ。今日は親子の間にある、目に見えない貯金の話をしよう」
心の中には「信頼の貯金箱」がある
ケンタ:「信頼貯金? お金じゃないのに貯金なの?」
ガマえもん:「そう。人と人の間には見えない貯金箱があってね。約束を守ると1枚たまって、破ると何枚もガシャンと減る。そういう仕組みなんだ」
ケンタ:「破ると、たまるより多く減っちゃうの?」

ガマえもん:「そうなんだ。だから『また今度ね』を繰り返されると、貯金箱はどんどん空っぽになっていくんだよ」
ケンタ:「空っぽになると、どうなっちゃうの?」
ガマえもん:「空っぽの相手の言うことは、聞く気になれない。ケンタくんが今まさにその状態だね」
人は「貯金がある人」の言うことしか聞かない
ケンタ:「そうだよ! 約束破る人に『宿題しなさい』って言われても、やる気になれないもん」
ガマえもん:「それは大人の世界でも同じ。いつも意地悪な上司の指示は聞きたくないけど、信頼できる上司の頼みなら頑張れるんだよ!」
ケンタ:「へえ、大人も同じなんだ!」
ガマえもん:「そう。言うことを聞くかどうかは、命令の強さじゃなくて貯金の量で決まるんだ」
ケンタ:「じゃあ、お母さんが悪いんだね!」
ガマえもん:「おい!ケンタくん…。ここからが今日の本題だよ。その貯金箱、ケンタくんからも増やせるって知ってたかい?」
子どもにもできる、貯金の増やし方4つ
ケンタ:「ぼくからも? どうやるの?」
ガマえもん:「ケンタくんにもできることは、この4つだよ」
①「あとでやる」って言ったことは、ほんとにやる。
②お母さんの話を、とちゅうでイヤがらずに最後まで聞く。
③まずいことをしても、ウソをついたり、かくしたりしない。
④まちがえたら、自分から「ごめんなさい」って言う。

ケンタ:「うっ…ぼく、『あとでやる』って言って宿題やらないこと、あるかも…」
ガマえもん:「ふふ、自分で気づいてえらいじゃん。まずはそこから直せば、コインが1枚チャリンとたまるよ」
怒りをぶつけるより、気持ちを言葉にする
ケンタ:「でも、遊園地の約束を破られたのは、やっぱり悲しいな…」
ガマえもん:「その気持ちは間違ってないよ。だから『大キライ!』じゃなく、『破られて悲しい』と言葉で伝える。怒りだと貯金は減るけど、気持ちなら増えるんだ」
ケンタ:「同じことを伝えるのでも、言い方で貯金が変わるんだ…」
ガマえもん:「そしてね、もしお母さんが『ごめんね』と謝ってくれたら、それは貯金を戻そうと頑張ってる証拠。ちゃんと受け取ってあげてほしいな」
まとめ:命令より、コイン1枚
ケンタ:「ぼく、お母さんに『悲しかった』って言ってみる。それで、ぼくも『あとでやる』をやめて、約束の宿題を先に終わらせるよ」

ガマえもん:「それでこそだね。家族を動かすのは大声をあげることじゃなく、毎日の小さなコイン1枚の積み重ね。今日は約束を1つ守ってみよう。貯金箱の音が聞こえてくるかもね!」
おしまい


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