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プロローグ:ケンタくんの「納得いかない!」
ケンタ:「ねぇ、ガマえもん!聞いてよ。お父さんがね、会社ですごいことをしたんだって。外の業者に頼むと500万円もかかる仕事を、自分でパパッとプログラムを作って無料でやっちゃったんだって!」
ガマえもん:「それはすごいね、ケンタくん。お父さん、ヒーローじゃないか。」
ケンタ:「でしょ?でもね、お父さん全然うれしそうじゃないんだ。『500万円も浮かせてあげたのに、給料もボーナスも全然変わらない。100万円くらいくれてもいいのに!』って、なんだかガッカリしてるんだ。これって、おかしいよね?」
1. サラリーマンの「盾」と「矛」
ガマえもん:「なるほどね。お父さんの気持ち、よくわかるよ。でもね、会社で働くっていうことには、不思議なルールがあるんだ。それを『サラリーマンのメリット・デメリット』って言うんだよ。」
ケンタ:「メリットとデメリット?」
ガマえもん:「そう。まず、お父さんは会社に『雇用(こよう)』されているよね。これはね、『もし仕事がうまくいかなくて会社が赤字になっても、お父さんの給料は減らさないよ』っていう約束なんだ。これが会社員の『盾』だね。」
ケンタ:「赤字でもお給料がもらえるの?」
ガマえもん:「そうだよ。逆に、お父さんが今回みたいに500万円分のすごい成果を出しても、すぐにお金がもらえないのはその裏返しなんだ。『ダメな時に守ってもらう代わりに、すごい時もガバッとはもらえない』。これが安定のルールなんだよ。」
2. 「100万円ちょうだい!」が通らない理由
ケンタ:「でもさ、500万円浮いたんだから、その中からちょっとくらい分けてくれてもいいのに。ケチだよ!」
ガマえもん:「厳しいことを言うようだけど、もし『成果を出したから100万円プラスして』というルールにするなら、『ミスをして100万円損させたから、今月の給料はマイナス100万円ね』というルールも受け入れなきゃいけなくなるんだ。」
ケンタ:「ええっ!それは嫌だなぁ。おもちゃも買えなくなっちゃうもん。」
ガマえもん:「だろう?会社員っていうのは、いわば『みんなで大きな船に乗っている』状態なんだ。誰かがこぐのを休んでも、誰かが一生懸命こいでも、みんな同じスピードで進む安心感を選んでいるんだね。」
3. お父さんの努力はムダなの?
ケンタ:「じゃあ、お父さんが頑張ってプログラムを作ったのは、意味がなかったのかな……。なんだか悲しいや。」
ガマえもん:「そんなことはないよ、ケンタくん!ここからが大事なところだ。お父さんの頑張りは、ちゃんと『貯金』されているんだ。」
ケンタ:「貯金?」
ガマえもん:「そう。会社からの『信頼』という名前の貯金だよ。例えば、お父さんが入社したばかりの頃を想像してみて。右も左もわからなくて、誰かに仕事を教えてもらっていた時期があるはずだよね?その時は、お父さんは会社に利益を出せていなかったかもしれない。でも、会社はお給料を払って、お父さんを育ててきたんだ。」
ケンタ:「そっか。お父さんも昔は、会社に助けてもらってたんだね。」
ガマえもん:「その通り。今回の500万円の活躍は、その『恩返し』が終わって、さらにお釣りがくるくらいすごいことなんだ。これを続けていれば、次のボーナスが増えたり、もっと上の役職に選ばれたりするチャンスが必ずやってくるよ。」
4. 魔法の言葉「上手なアピール」
ガマえもん:「でも、黙っているだけじゃダメだよ。会社も人間が動かしているからね。お父さんには、『上手なアピール』をしないとね」
ケンタ:「えっ、自慢するってこと?」
ガマえもん:「いやいや、嫌味にならないように『これを作るのにこんな工夫をしたんですよ』とか『これでみんなの仕事が楽になりますね』って、明るく伝えるんだ。そうすれば、周りの人も『あいつは、頑張っている。大切にしなきゃ』って思うようになる。これが、将来の給料アップにつながる種まきになるんだよ。」
エピローグ:本当の「評価」を手に入れるために
ケンタ:「そっか。お父さんは今、種をまいている最中なんだね!そう考えたら、お父さんってやっぱり最高にかっこいいね!」
ガマえもん:「本当だね。お父さんの凄さがわかってよかった。 もしどうしても『やった分だけ、今すぐお金がほしい!』と思うなら、それは会社員じゃなくて、自分で商売をする『個人事業主』という生き方になる。でも、それは失敗したらお給料がゼロになる厳しい世界なんだ。」
ケンタ:「うーん、『会社員』と『個人事業主』か……。どっちもいい面と悪い面があって、どっちが正解ってわけじゃないんだね。」
ガマえもん:「ははは、そうなんだよ。でも、お父さんには伝えてあげて。『500万円の仕事をしたお父さんは、会社にとってなくてはならない宝物だよ』ってね。自信を持って仕事を続けることが、一番の近道なんだよ。」
ケンタ:「うん!お父さんが帰ってきたら、真っ先にそう伝えるよ。僕もお父さんみたいに、誰かの役に立てる人になりたいな!」
ガマえもん:「その意気だよ、ケンタくん。じゃあ、頑張るお父さんのために、今夜は二人でお出迎えの準備をしよう。ボクもとっておきのおやつを出してあげるね。」
ケンタ:「やったぁ!よーし、お父さんをびっくりさせちゃうぞー!」
おしまい



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