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プロローグ:勘違いの落とし穴
ケンタ:「ガマえもーん!今日、アイちゃんがボクの消しゴムを拾って『はい、どうぞ』って笑ってくれたんだ。これって、ボクのこと好きってことだよね!?」
ガマえもん:「おやおや、ケンタくん、ずいぶん気が早いね。でも、残念ながらそれはまだ『マナー』という名の玄関先に立っているだけかもしれないよ。」
ケンタ:「ええっ!?あんなに優しく笑ってくれたのに、ただのマナーなの!?」
ガマえもん:「いいかい、ケンタくん。女の子はね、嫌いじゃない相手には誰にでも優しくできるものなんだ。登校中の見守り隊のおじさんに『おはようございまーす!』って挨拶するのと同じさ。でも、本当に好きな人にだけ見せる『特別な動き』があるんだよ。今日はそれをガマぐちポケットの知恵で教えてあげるね!」
1. 「観客席」の優しさと「舞台」の脈あり
ガマえもん:「まずね、普通の優しさは『観客席』から拍手してるようなものなんだ。でも、本当にケンタくんを意識しているときは、アイちゃん自身がケンタくんの人生という『舞台』に上がってこようとするんだよ。」
ケンタ:「舞台に上がる?どういうこと?」
ガマえもん:「例えばね、ケンタくんが話しているとき、アイちゃんは体ごとこっちを向いてるかな?もし、スマホをいじりながら『ふーん』って言ってるだけなら、それはただの礼儀。でも、もしスマホを裏返して置いて、ケンタくんの話に身を乗り出しているなら、それは舞台に上がっている証拠(しょうこ)だよ。」
ケンタ:「あ……。そういえば、アイちゃん、ボクが話すときいつもちゃんと目を見てくれる気がする!」
2. 「用事がないLINE」は心のコスト
ガマえもん:「次はLINEの話だ。返信が来るからって安心しちゃダメだよ。返信は『宿題(しゅくだい)』と同じで、とりあえずやっておかなきゃ、という気持ちでもできるからね。」
ケンタ:「宿題!?アイちゃん、ボクへの返信を宿題だと思ってるの?」
ガマえもん:「そう。嫌われたくないから、一応返しておくか……っていう『お返し』の状態だね。注目すべきは、『用事がないのに、アイちゃんから送ってくるか』だ。」
ケンタ:「用事がないのに?」
ガマえもん:「そう。わざわざ写真を撮って送ったり、面白い話をしてくれるのは、自分の大事な時間やエネルギーをケンタくんのために使いたいと思っている証拠なんだ。これを『心の貯金(コスト)』を使う、と言うんだよ。人はどうでもいい相手に、自分の貯金は使わないからね。」
ケンタ:「ボク、いつも自分から送ってばかりかも……。アイちゃんの貯金を無理やり使わせちゃってないかな?」
ガマえもん:「おっと、そこだよケンタくん!焦ってアクセルを全開にすると、相手は怖くなってブレーキを踏んじゃう。『相手が一歩近づいてきたら、自分は半歩下がる』。 これくらい余裕がある男の方が、相手も安心して近づけるんだよ。」
3. 「秘密の廊下」へご案内
ガマえもん:「もっと深いサインもあるよ。それはアイちゃんが『自分の弱み』を話してくれるかどうかだ。普通の友達には『趣味(しゅみ)は読書です』なんてパンフレットみたいな話しかしないけど、好きな人には『実は、暗いところがちょっと苦手なんだ』なんて、本当の自分を見せたくなるんだよ。」
ケンタ:「アイちゃん、この前『算数の図形がどうしてもわからなくて悔(くや)しくて……』ってボクにだけ教えてくれたよ!」
ガマえもん:「それはすごい!玄関を通り抜けて、もう廊下(ろうか)まで入らせてもらってるね。そんな時は『ボクは得意だよ!』なんて自慢しちゃダメだよ。『そっか、それは大変だね。それでどうなったの?』って、まずアイちゃんの気持ちを最後まで聞いてあげるだけでいいんだ。」
4. 未来の予定に「ケンタくん」はいる?
ガマえもん:「最後に見るべきは『未来』の話だ。アイちゃんが『今度、あそこの公園に行きたいな』って言ったとき、そこにケンタくんが含まれているかな?」
ケンタ:「えーっと……どうだろう?」
ガマえもん:「もし『今度、一緒に行こうよ』とか『ケンタくん、来月あいてる日ある?』なんて具体的なカレンダーの話が出てきたら、それはもう本気だよ。女の子は、好きでもない男の子を自分の未来の予定には入れないからね。」
エピローグ:安心という名の種まき
ケンタ:「ガマえもん、ボク、アイちゃんのサインをちゃんと見極められる気がしてきたよ。焦って『好き!』って詰め寄るんじゃなくて、まずはアイちゃんが安心できる場所を作らなきゃいけないんだね。」
ガマえもん:「その通り!さすがケンタくん、飲み込みが早いね。仲良しの友達を作るのも、スポーツでチームワークを良くするのも同じ。 相手が『この人といると安心するな』と思えるような優しい気持ちを育てることが、一番の近道なんだよ。」
ケンタ:「よし!明日はアイちゃんの話をじっくり聞くことから始めてみるよ。自分からしゃべるんじゃなくて、アイちゃんが話しやすいようにね。ありがとう、ガマえもん!」
ガマえもん:「いいよ、ケンタくん。でもね、最後にこれだけは覚えておいて。もしアイちゃんが『今度、あのアスレチック公園に行きたいな』って言ったとき、『誰と行くの?』なんて焦って聞かなくていいんだよ。」
ケンタ:「えっ、聞かなくていいの?」
ガマえもん:「そう。ケンタくんが優しい場所を作っていれば、いつか必ずアイちゃんの口から『ねえ、ケンタくんも一緒に行かない?』って言葉が出てくるはずだから。その時まで、ゆっくり二人の時間を楽しめばいいのさ。」
ケンタ:「そっか……。慌てなくていいんだね。なんだか、明日学校に行くのが楽しみになってきたよ!」
ガマえもん:「ははは!その笑顔があれば、きっと大丈夫。アイちゃんの心に、二人がもっと仲良くなれる『優しい種』をまいておいで!」
おしまい



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