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お金の話って、しちゃダメなの?
ケンタ:「ガマえもん、家でお金の話をしたら『子どもはそんなこと気にしなくていい』って言われたよ」
ガマえもん:「よくある話だね。でもケンタくん、それ、すごくもったいないんだ」
ケンタ:「もったいない?」
ガマえもん:「今日は、大人になってから効いてくる話をするよ」
差がつくのは「いくら持っているか」じゃない
ガマえもん:「お金持ちの家と、そうじゃない家。何がちがうと思う?」
ケンタ:「そりゃあ、持ってるお金の量でしょ」
ガマえもん:「それがね、いちばんの差じゃないんだ」
ケンタ:「えっ、ちがうの?」
ガマえもん:「お金の話を、ふつうにしているかどうかなんだよ」
ケンタ:「話すだけで?」
ガマえもん:「そう。話す家の子は、小さいころから自然にお金のことを知っていくんだ」
「話しちゃいけないもの」になると、こうなる
ガマえもん:「逆に、お金の話がタブーになっている家もある」
ケンタ:「うちもそうかも…」
ガマえもん:「すると子どもは、お金は口に出しちゃいけない、こわいものだと覚えてしまうんだ」
ケンタ:「たしかに、なんか聞いちゃいけない空気があるよ」
ガマえもん:「でもね、これは親が悪いんじゃないんだ」
ケンタ:「そうなの?」
ガマえもん:「親も、そう教わって育っただけなんだよ。誰も教えてくれなかったんだ」
一度こわいと思うと、ずっとこわい
ケンタ:「知らないままでも、そんなに困らなくない?」
ガマえもん:「困るんだ。知らないものは、こわいからね」
ケンタ:「うん、たしかに」
ガマえもん:「小さいころに『あれは危ない』と聞かされると、大人になっても近づけないんだ」
ケンタ:「中身を知らないのに、こわがっちゃうんだ」
ガマえもん:「そう。こわいままだと、選ぶことすらできない。これがいちばんの損なんだよ」
知識は、雪だるまのように増える
ガマえもん:「知識のこわいところは、増え方なんだ」
ケンタ:「どういうこと?」
ガマえもん:「1つ知ると、次の話がわかる。わかるから、また1つ知れる」
ケンタ:「どんどん転がっていくんだ」
ガマえもん:「そうだよ。だから最初は小さな差でも、10年、20年たつと追いつけない差になるんだ」
ケンタ:「じわじわ広がるんだね…」
ガマえもん:「逆に言えば、早く始めた人ほど得ということでもあるんだ」
才能でも、運でもない
ケンタ:「でも、頭がいい人じゃないと無理でしょ」
ガマえもん:「ちがうよ。ここは学校のテストとは関係ないんだ」
ケンタ:「テストが得意じゃなくてもいいの?」
ガマえもん:「うん。知ろうとしたかどうか、それだけなんだよ」
ケンタ:「勉強できるかどうかじゃなくて、調べたかどうかなんだ」
ガマえもん:「そういうことだよ。だから誰にでもチャンスがあるんだ」
いちばん必要なのは、我慢する力
ケンタ:「じゃあ、うまいやり方さえ知ればいいの?」
ガマえもん:「そこがおもしろいところでね。テクニックはあまり関係ないんだ」
ケンタ:「えっ、じゃあ何が大事なの?」
ガマえもん:「長く続けられるか。ただそれだけなんだよ」
ケンタ:「なんだ、地味だなあ」
ガマえもん:「地味だろう。でもね、地味だからこそ、ほとんどの人が続けられないんだ」
ケンタ:「続けた人だけが残るんだ」
ガマえもん:「そう。特別なことじゃなく、ふつうのことを続けた人が勝つんだよ」
ケンタくんが、今日からできること
ケンタ:「ぼくは何から始めればいい?」
ガマえもん:「まずは家の人に、お金の話をふってみること。それだけでいいんだ」
ケンタ:「なんて聞けばいいの?」
ガマえもん:「『これっていくらするの?』でいいんだよ。買い物のときにね」
ケンタ:「そんな簡単なことでいいんだ」
ガマえもん:「じゅうぶんだよ。お金の話が家の中でふつうになる、それが第一歩だからね」
ケンタ:「でも、めんどくさがられないかな」
ガマえもん:「大丈夫。子どもから聞かれてイヤな親はいないよ。むしろ喜ぶんだ」
ケンタ:「じゃあ今日、スーパーで聞いてみる」
ガマえもん:「いいね。その一言が、10年後のケンタくんを助けてくれるからね」
おしまい
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