【資産と負債】そのお金、どっちに使った?

この記事は約5分で読めます。

そのお金、どっちに使った?

ケンタ:「ガマえもん、おこづかいでゲームに3,000円使っちゃった」

ガマえもん:「そうか。じゃあ聞くけど、その3,000円は今どこにあるんだい」

ケンタ:「え……もう消えたよ」

ガマえもん:「今日はね、その『消え方』の話をするよ」


お金の使い道は、2種類しかない

ガマえもん:「世界で4,000万部売れた、お金の本があるんだ」

ケンタ:「4,000万!すごい人が読んでるんだね」

ガマえもん:「でもね、その分厚い本に書いてあることは、たった1つなんだよ」

ケンタ:「1つだけ?」

ガマえもん:「そう。ポケットにお金を入れてくれるものを持て。抜き取っていくものを減らせ。それだけなんだ」

ケンタ:「入れてくれるものと、抜き取るもの……」

ガマえもん:「前者を資産、後者を負債というんだよ」


「負債」は、持っているだけで減っていく

ケンタ:「負債って、どんなもの?」

ガマえもん:「買った瞬間から、お金が出ていくものだよ」

ケンタ:「あっ、ゲームの課金がそれか…」

ガマえもん:「そうだね。ほかにも、飽きて使わなくなったおもちゃ、見栄で買ったブランドのカバンもそうだよ」

ケンタ:「お金が出ていくって、買ったあとも減るってこと?」

ガマえもん:「たとえば車を持つと、置く場所代も、保険も、ガソリン代もかかるだろう」

ケンタ:「乗ってないのにお金が出ていくんだ…」

ガマえもん:「そういうことだよ。持っているだけで、じわじわ財布が軽くなるんだ」


「資産」は、自分が寝ていても働いてくれる

ケンタ:「じゃあ、資産は?」

ガマえもん:「逆だよ。ケンタくんが寝ているあいだも、お金を運んできてくれるものだ」

ケンタ:「そんな都合のいいものある?」

ガマえもん:「たとえば会社の株だね。株を買うと、その会社の持ち主の1人になれるんだ」

ケンタ:「持ち主?社長じゃなくて?」

ガマえもん:「そう。会社がもうかると、そのお金の一部が持ち主に配られることがあるんだよ」

ケンタ:「自分は何もしてないのに?」

ガマえもん:「かわりに、会社ではたらく人たちが動いてくれているからね」


いちばん最初に持てる資産は、これ

ケンタ:「でもぼく、株なんて買えないよ」

ガマえもん:「いい質問だね。じつは、子どものうちから持てる資産があるんだ」

ケンタ:「なに?」

ガマえもん:「知識と技術だよ。これは一生、誰にも取り上げられないからね」

ケンタ:「勉強も資産ってこと?」

ガマえもん:「そうだよ。本を買うお金、練習に使った時間。これは消えたんじゃなく、ケンタくんの中にたまってるんだ」

ケンタ:「見えないけど、増えてるんだ」


負債を持つのが、悪いわけじゃない

ケンタ:「じゃあ、ゲームに使ったぼくはダメなの?」

ガマえもん:「そんなことないよ。楽しむためのお金は、ちゃんと必要なんだ」

ケンタ:「よかった…」

ガマえもん:「大事なのはね、使う前に『これはどっちだ?』と一度考えることだけなんだよ」

ケンタ:「考えてから使えばいいんだ」

ガマえもん:「そう。何も考えずに全部使う人と、たまに立ち止まる人。10年で大きな差になるんだ」


勉強がムダなんじゃない。山がちがうだけ

ガマえもん:「その本の作者はね、2人のお父さんを見て育ったんだ」

ケンタ:「2人?」

ガマえもん:「1人は学校の先生で、高学歴。もう1人は学歴が高くないのに、お金持ちだった」

ケンタ:「なんで逆転してるの?」

ガマえもん:「勉強がムダだったんじゃないよ。登っている山がちがったんだ」

ケンタ:「山がちがう…?」

ガマえもん:「勉強を極めると、いい会社ではたらけるようになる。それはすばらしいことだよ」

ケンタ:「うん」

ガマえもん:「でもね、それとは別に『お金のルールを知る』という山がある。学校では習わないんだ」


「お金持ち=悪い人」だと思ってない?

ケンタ:「でもさ、お金持ちってなんかズルしてそう」

ガマえもん:「あはは。時代劇の見すぎだね」

ケンタ:「あっ、悪代官にお金を渡すやつだ!」

ガマえもん:「そう。ああいうのを見て育つと、お金=悪いものと感じるようになるんだ」

ケンタ:「じゃあ、ほんとはちがうの?」

ガマえもん:「考えてごらん。ズルをして人を怒らせる人に、みんながお金を払い続けると思うかい」

ケンタ:「…払わないね」

ガマえもん:「人の役に立つほど、お金は集まるんだ。ここを勘ちがいすると、一生お金がこわいままだよ」


一気に変えようとしないこと

ケンタ:「よし、ぼくも今日から資産を持つ!」

ガマえもん:「その気持ちはいいね。でも、一気にやろうとする人はだいたい失敗するんだ」

ケンタ:「なんで?」

ガマえもん:「あわてて全部つぎ込んで、こわくなってやめてしまうからだよ」

ケンタ:「じゃあ、どうすればいいの?」

ガマえもん:「今あるお金を、少しずつ資産のほうへ動かす。ほんの少しでいいんだ」

ケンタ:「ぼくにできることは?」

ガマえもん:「まず、おこづかいを使う前に一呼吸おくこと。それから、本を1冊読むこと。それでじゅうぶんだよ」


知っている人は多い。やる人は、ほとんどいない

ガマえもん:「最後に、いちばん大事な話をするよ」

ケンタ:「うん」

ガマえもん:「この本は4,000万人が読んだ。でも、書いてあることを実行した人はほとんどいないんだ」

ケンタ:「せっかく読んだのに?」

ガマえもん:「そう。だからね、知るだけじゃ何も変わらない」

ケンタ:「やった人だけが、変わるんだ」

ガマえもん:「そういうことだよ。今日おぼえたことを1回でも使えば、ケンタくんはもう少数派なんだ」

ケンタ:「じゃあ次のおこづかい、使う前にちゃんと考えてみる」

ガマえもん:「それでいい。その一呼吸が、10年後のケンタくんを助けてくれるからね」

おしまい


コメント

タイトルとURLをコピーしました